デザインをデザイナーに依頼する理由

機のデスクの上に、ウェブサイトの手書きラフが描かれたノート、ペン、スマホが並び、奥にPCのキーボードが見えている写真

わたしたちは、主に企業のプロモーションに関わるお手伝いをするためのデザイン会社です。ですから、わたしたちの仕事の多くは、カタログやパンフレット、チラシ、広告紙面、ウェブサイトなど、お客さまに商品やサービスをアピールするための宣伝用の販促物の制作を請け負うことが多いです。

しかし今では、アドビのソフトを使えば誰でも簡単にチラシなどのデザインができますし、Wixなどのサイト作成ツールを使えば、HTMLなどの専門知識がなくても簡単にウェブサイトが作れます。つまり、こういったツールの制作は、わたしたちに依頼しなくても、誰にでもできてしまうのです。

ではそのようにして作った販促物によって、商品やサービスの内容は、お客さまに十分伝わっているでしょうか。

もし、「ウェブサイトからの注文や問い合わせが思ったように増えない」「パンフレットを使って説明しても、お客さまの反応があまりよくない」という課題があるのでしたら、それはわたしたちデザイナーの出番かもしれません。

デザインに対しては、「見た目をキレイにするだけの無駄なもの」「飾り立てるためにお金を使う贅沢品」のような誤解がいまだにあります。そこまでではないにしても、「デザイナーにお願いするとお金がかかるから、内製できるし社内でやってしまおう」と考えられている人はたくさんいらっしゃいます。でも本当は、デザインというのは、カッコつけるためのものではなくて、「目的を達成するために最適化すること」なのです。

例えばパンフレットであれば、商品やサービスをただ羅列しているだけでは、お客さまにはうまく伝わりません。文字情報であれば、内容ごとに選り分け、理解しやすいように順番を整理したり、文字の大きさや太さで強弱をつけたり色を変えたり、文章の内容を要約してわかりやすくしたり、行間や一行の幅を短くして読みやすくしたりするなど、パンフレットを見たときに、お客さまの目線を誘導して、自然と読みやすくなるように構成します。図解やイラスト、写真なども、伝わりやすくするための補助になるかどうか吟味し、商品やサービスの特性に合わせて最適な表現をおこないます。

ウェブサイトにおいても同様に、ただ一方的に自分たちの言いたいことを発信するだけでは、お客さまには届きません。どのようなお客さまが、何の目的でサイトを訪れるのか、そのためにはどのような情報を、どのような順番で、どのような見せ方で表現すべきか、考えて形にすることが重要なのです。

これは、言葉では簡単に言えても、実行することは簡単ではありません。お客さま目線で考え、最適なデザインを行うことは、一朝一夕ではできないのです。

パンフレットにしてもウェブサイトにしても、印刷したり運営したりするのはタダではありません。その費用を効果的に使うためにも、目先のコストだけを考えずに、デザイナーに依頼されることが、長期的に見ればコストパフォーマンスが良くなるはずです。

もし、内製している販促物に課題やお悩みなどありましたら、ぜひお問い合わせください