フォールス・コンセンサス効果を回避するために、情報収集をしましょう

女性が棚に並んでいる資料フォルダを眺めている写真

「フォールス・コンセンサス効果」という言葉をご存知でしょうか。日本語で「偽の合意効果」と呼ばれる、「自分の考えや好みが、周りのみんなも同じだと思い込む」傾向を指す言葉だそうです。

「これは面白いぞ」と思いついたジョークをみんなに話した時に、全然ウケなかった、という経験が誰しもあるのではないでしょうか。社内会議で練り上げた「これはすごくいいアイデアだ」と思っていた提案が、お客さまから全くよいリアクションを得られなかったこと、「絶対いける」と自信満々でリリースした商品・サービスが総スカンだったこと……。

人間は、「自分が思ったこと、考えたことが正しい、そして、多くの人は同じように考えているはずだ」と、実際にそう考えている人の数以上に過大評価してしまいやすいのだそうです。

なぜそういった考えのズレが起こるのか。ケースバイケースではあると思いますが、「特に根拠のない、ただの思い込み」であったことが多くの原因ではないでしょうか。

時折、「これは絶対売れる!」と直感で動いて商売を成功させる人がいますが、それができるのは「超一流の経営者」です。「超一流の経営者」は、実生活の中でありとあらゆる膨大な情報を自らに取り込んで血肉化し、「勘」と言う名の「ビッグデータ」で成功法則を導き出すセンスを持っているのです。「超一流の経営者」のようなセンスを持っていないわたしたち凡人には、フォールス・コンセンサス効果によって生まれる「ただの思い込み」しかありません。

ということは、つまりわたしたちがフォールス・コンセンサスに陥らないようにするためには、「情報を集める」ことが必要だということですね。

「デザイン思考」という、課題解決のための思考メソッドがありますが、主に5つのプロセスを循環させることで解決を目指します。そのスタートは「観察・共感」と呼ばれますが、つまり市場調査やヒアリングといった「情報収集」のことです。次の段階は仮説を立てる「問題定義」、それから「アイデア創出」・「プロトタイプの作成」・「仮説の検証」とつながります。ですからやはり最初にいかに「情報を集める」ことができるかが、すべての源になるわけです。

アップル創業者であるスティーブ・ジョブズは、市場調査をしないことでiPhoneをはじめとした画期的な製品を生み出した伝説的な経営者ですが、それを実現させているのは、先に書いた「超一流の経営者」としてのセンスと、数多くの失敗です。一度アップルを失脚したのも、発売当初のiPodやPower Mac G4 Cubeといった製品の革新性が当時の市場とミスマッチしていたのも、「情報を集める」ことを軽んじていたからこそでしょう。

情報収集は大切です。わたしたちは、「他人の気持ちはわからない」ことを前提として、製品やサービスを開発し、販促活動の戦略を立てなければなりません。そんな時、調査会社やグループインタビューなど、お客さまの気持ちを図るための施策はいろいろありますが、実は広告も、市場調査のためのツールとして使うことができます。広告とウェブサイトをアクセス解析ツールで紐づけて、訪問者の検索ワードや訪問ページ、スクロール率やページ遷移などを読み解くことで、その向こうにいるお客さまの求めているものが何か、見つけ出すことができるのです。

市場調査が必要だけど、どの方法で情報収集すれば良いか……とお悩みでしたら、ぜひ一度、わたしたちにお気軽にご相談ください。

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