令和時代のお菓子の王様は、"グミ"

さまざまなグミが盛られた写真

みなさん、お菓子食べてますか?

物価高騰がお財布に隙間風を吹き込むご時世ですが、ここ数年お菓子市場では、値段が上がり、中身が減り、サイズが小さくなるという寂しい流れとは別に、大きな勢力変化も起こっているようです。

まず、スーパーでもコンビニでも、お菓子が並ぶ棚にいくと、「昔あったはずのもの」が無くなっています。そう、「ガム」がありません。ガムの消費は、随分前から減少傾向で、店頭に並ぶ数や種類は年々少なくなっていました。今も全く無くなってしまったわけではありませんが、かなり意識的に探さないと見つからない程度にしか置いていません。そういえば、道端にガムが捨てられていて、靴で踏んでしまってうんざりする、という経験をしたのは、いったい何十年前でしょうか。もう今の若者には経験すらしたことのないことなのでしょう。

一方である時期から、消費も種類も年々増え続けているものがあります。それが「グミ」です。甘いもの、酸っぱいもの、カラフルなもの、さまざまな弾力の違いなど、お店でグミが並ぶコーナーに行くと、そのバリエーションの多さに思わず目移りしてしまいます。

タブレットもグミ同様、コロナ禍までは大きく伸びていたようですが、マスクをするようになってからは、マスクに匂いがついてしまうからか、すっかり勢いがなくなってしまったそうです。ビスケットやチョコレートも着実に人気を維持はしているのですが、地球グミ、水グミなどなど、SNSなどでバズるお菓子といえばグミ。「映える」お菓子といえばグミ。みんながネットでつながり、シェアし合う世の中にぴったりなのは、何をおいてもグミ、なのです。それ以外にも、ポテトチップスなどのように手が汚れない、食べカスが落ちない、小袋なので持ち運びに便利、と、「スキマ時間」を効率的に使いたい現代人のニーズにうまくフィットしていることも、人気の理由でしょう。

元々は若年層に人気だったグミも、今では中高年の男性の消費が伸びているらしいのです。確かにパッケージも、カラフルでポップなものばかりではなく、"オジサン"が買っても違和感のないようなデザインも増えていますね。

かく言うわたしもグミが大好き。毎日のように買っては食べてます……と言いたいところですが、あまり食べていません。好きなことには変わりはないですが、たまにしか食べないようにしています。なぜって、甘くて歯が痛くなってしまうからです(苦笑)。何をどれだけ食べても健康そのものの丈夫な若者と違って、歯も痛くなるしおなかの肉も緩むのです。

中高年の同志のみなさま、歯はお大事に……。