「カタチのデザイン」と「考えのデザイン」

中央に実物の電球が置かれ、周囲にチョークで線と円が描き込まれた小さい黒板の写真

わたしたちプランニング・ロケッツは、「デザイン会社」です。しかし、「デザイン」という言葉が持つ意味の広さと、人によって解釈が違うために、わたしたちが具体的になにをする会社なのか、「デザイン会社」だけではおわかりいただけないことでしょう。

わたしたちは、企業に新聞や雑誌などへの広告掲載のお手伝いをする「広告代理店」である放送出版プランニングセンターの子会社として誕生しました。ですから、広告紙面や、宣伝ツールのデザインが主な仕事になります。ツールには、カタログ、パンフレット、会社案内、商品パッケージ、ウェブサイト、POPなどの店頭掲示物、プロモーション映像、展示会ブースなどなど、さまざまなものがありますが、ツールはなんであれ、ひとことで言ってしまえば、「思いや考えをカタチにする」ことがわたしたちの仕事、ということになるでしょう。

とは言え、「カタチ」になるのは、わたしたちの仕事の「結果」でしかありません。重要なのは、「カタチ」にするまでの過程です。

わたしたちが、お客さまからご依頼いただいた時、まずは、目的や必要な成果、商品やサービスのことなどを詳しくお伺いします。その過程で、最初にお客さまが想定していた「カタチ」とは違うものになることがあります。例えば、サービスの周知のために「ウェブサイトの制作」をご依頼いただいた場合でも、サービス内容を伺う中で、お客さまの目的のためにはウェブサイトを作るよりも、同じ予算をSNSのマーケティングに使った方が効果的と考え、「Instagramを使った施策」をご提案する場合もあります。もしかすると、広告やDM、展示会への出展、イベントの開催をおすすめするかもしれません。

アートディレクターの永井一文氏が著した「これからのデザイン経営」には、このようなくだりがあります。

デザイン(Design)の語源は、十四世紀のラテン語であるDesignare(デジナーレ)です。
この言葉は「ある計画に基づいて作ること」という意味だけでなく、具体的に作ることのもっと手前にある「計画すること」「考案すること」も指しています。
デザインには、モノの造形を整える前に、必ず未来に向けた計画や意図といった「コンセプトづくり」があります。つまり、デザインという行為には、「考えのデザイン」と「カタチのデザイン」の二つがあるのです。”

「カタチのデザイン」と「考えのデザイン」。つまり、「カタチ」の前に「考え」があるべき、ということです。よく、「あの人はすぐカタチから入りたがる」なんて言い方があります。趣味やファッションならそれでもいいかもしれませんが、ビジネスの世界ではそういうわけにはいきません。

「目的」と「手段」という言い方もあります。「カタチ」という「手段」だけにとらわれていると、「目的」を「考え」ることをおろそかにしてしまい、結果に結び付かなくなってしまいます。「戦略」と「戦術」と言い換えてもいいかもしれません。「戦略(考え)」なしの「戦術(カタチ)」では、勝てるはずの勝負も勝てないのです。

あなたの商品やサービスのプロモーションについて、ぜひ一緒に「考え」させてください。きっと、最適な「カタチ」が導き出せます。

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