投資と広告は「その日その時だけのポジティブ/ネガティブな要素に惑わされては損をする」

折れ線グラフが表示されたタブレット端末の写真

今年からNISA(投資した金融商品の売却時にかかる税金がかからない制度)が新しくなりました。今まで投資に興味がなかったり敬遠していたけれど、この機に投資を始められた、という方も多いようで、投資に関する情報や、普段から周りでも投資に関わる話題が増えている印象です。

一方で、あまりよく理解しないまま投資を始めた人も多く、「株価大幅下落で新NISA「損切り民」が続出?」なんてニュースも流れていました。

わたしは数年前にNISAの口座を開設し、投資を始めました。旧NISAには一般とつみたての2枠があり、わたしは積立のみ利用。NISA対応の積立投信を選び、毎月自動的に銀行口座から引き落としされ、一定のペースで積み立てていました。

その後運用状況をチェックしていると、最初の数ヶ月は、いつ見ても運用状況は投資額が芳しくなく、若干回復することはあっても、延々と低空飛行。元本割れを脱することがありませんでした。

「これはまずいのでは……」と思ったのですが、その時、行動経済学の第一人者であるダニエル・カーネマンの有名な著書「ファスト&スロー」の下巻にある記述を思い出しました。

“個人投資家は広いフレーミングで考えるように努め、感情反応を抑えるとよい。それと同時に、自分の投資の成り行きをチェックする回数を減らせば、時間の無駄も苦痛も減らすことができる。(中略)四半期に一度見直せば十分だろう。おだやかな気持ちで過ごせるというだけでなく、短期的な結果を意図的に遮断することで、投資判断もその結果も質的に向上するにちがいない。(中略)数四半期にわたってポジションを変えないと決めれば、すなわち長期保有をすれば、投資成績はまず間違いなく改善されるはずである。“

その日その時だけのポジティブ/ネガティブな要素に惑わされては損をする、ということです。カーネマンはつみたて投信の話をしていたわけではありませんが、「ドル・コスト平均法」から考えればより一層当てはまる話です。詳しくは投資について調べていただくなりしていただければと思いますが、結局わたしはその後、1年ぐらい投資をしていることを忘れることにして、運用状況を見ないことにしました。すると、口座情報を久々に見てみると若干のプラスに転じており、旧NISAとしての運用を終了した現在では、「銀行預金の代わりに」と思って始めたわたしにとっては十分以上に満足のいく結果になったのです。

このことと、広告、特にウェブ広告の運用には、共通点があるように思います。広告の運用経過は、運用レポートやアクセス解析で折れ線グラフなどで確認できますが、その日その時によって上がったり下がったりしています。そして、始めたばかりのタイミングで、よい効果(コンバージョン)が劇的に起こるわけではありません。投資の場合は銀行や証券会社が、ウェブ広告の場合は広告サービス提供会社や代理店などが、時間をかけて改善を続けていくことで、満足のいく結果へと結びつけるのです。

みなさんも、ウェブ広告を始める際に広告運用会社などから「1ヶ月や2ヶ月やるだけでは効果は出ませんよ、少なくとも半年、いや1年は続けないと」と言われて「またそうやって自分たちの金儲けのことばかり考えて……」と疑いの目を向けたことがあるかもしれませんが、事実、そういう面はあるのです。

投資と違う点は、放置していても勝手に改善されるものではない(Google広告の「P-MAX」など自動的に改善するといううたい文句のサービスもありますが、効果は限定的だと考えるべきです)こと。また、投資の場合はお金(金融商品)の部分だけお任せすればよいわけですが、ウェブ広告の場合はお金(広告)だけでなく、広告のリンク先であるウェブサイトも広告に合わせた改善を行わなければなりません。社内で運用を担うにしても外部発注するにしても、広告で効果を上げるためには、ウェブ広告とウェブサイト両方の改善を忘れないようにしましょう。

わたしたちは、広告代理店発のデザイン会社として、広告運用とウェブサイトを組み合わせた改善のご提案をしています。詳しくは、お問い合せください。

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