神戸国際大学附属高等学校 入学案内パンフレット(2025年)
神戸国際大学附属高等学校のパンフレットを制作させていただきました。
このお仕事は、同校の学校案内パンフレットの制作コンペに参加させていただくことから始まりました。
神戸国際大学附属高等学校は、生徒一人ひとりの目標ややりたいことを一緒に探し、そのために先生たちが全力で応援してくれる学校とのこと。中学時代を不遇に過ごした生徒や、目指すものがなく、ぼんやりとした不安だけを抱えている生徒たちが、この学校で熱中できることや自分が好きなこと、得意なことを見つけ、卒業する頃には、自分が見つけた将来の目標に向かって、元気に巣立っていくのだそうです。
でも、そんな学校の良さが、学校案内ではうまく伝えられない。伝えられたとしても、そもそもなかなか読んでもらえない。そこで先生からは、「今までに無いような、新しい学校案内を提案してほしい」というご要望をいただきました。
学校案内の制作実績には乏しかったわたしたちですが、「今までにないようなものを提案する」のは得意中の得意。今回は、高校の学校案内では見たことがない、そもそも普通の学校だったら非常識すぎて採用できないような、振り切ったアイデアで勝負しました。提案書のコンセプトは、ズバリ「型破りな学校案内」。
普段学校案内を作ったことがないからこそ提案できた型破りな学校案内は、非常に喜んでいただけたものの、結果としては、他社に一歩及ばず。学校案内の制作を獲得することはできませんでした。
しかし、当社の提案の中でも「学校案内をすごろくにする」というアイデアには非常に関心を示してくださってたようで、学校案内とは別に、イベントや説明会などで配布する資料として採用いただけることになりました。
このすごろくパンフレットは、少し厚手の1枚の紙を十字折にしたもの。学校選びの段階での、生徒それぞれの特性に合わせたコースごとの選択からスタートし、1年次の入学から、2年次、3年次でのさまざまな行事をたどりながら、卒業というゴールへと続きます。全てではありませんが、同校の主な行事がびっしりと並んでいて、すごろくを遊んでもらうと、3年間の学校生活が疑似体験できるようになっています。ちゃんとすごろくとして遊べるよう、コマやカードなども付いています(サイコロはありませんが・笑)。もちろん、見ているだけでも3年間が俯瞰できます。
学校案内をすごろくで表現するのも初めてなら、コンペで負けたのにお仕事をいただけたのも初めて。大変貴重な経験をさせていただきました。